引っ越しの時には、日ごろ気にしていないことが、必ずと言っていいほど出てきます。例えば、市町村役場への届け出はどうするのかとか、電機や水道、ガスをどうするのかとか、新聞のことはどうするのかとか、ややこしいことがいっぱいあります。

こういったことに加えて、部屋の汚損具合のチェックとか、鍵の返却があります。敷金の件があるので、できればどちらも管理している不動産屋だけではなく、大家さん立ち合いでやった方が良いと思います。

鍵はよくコピーを作っているケースが多いのですが、この時にコピーした鍵まで返却した方が良いのか、それともそのまま廃棄してしまっても良いのかと言うことがあります。

このコピーをした鍵の返却について解説します。

そもそも鍵のコピーは許されているの？

ここが最大のポイントですね。鍵のコピーについては、契約書にきちんと記載されているケースが多いです。

契約書に鍵のコピーを禁じられている場合ですが、特にオートロックの鍵のコピーが発覚すると全戸分の鍵の交換費用を請求されても、何も言うことが出来なくなります。賃貸マンションで、部屋数が数十戸あった場合などを考えると、その費用は大変な金額になってしまいます。

カードキーやディンプルキー以外でしたら、鍵のコピー自体は1本1000円程度でできてしまうので、案外気楽にやってしまいがちですが、結果としては非常に拙い行為です。

もし、契約書に鍵のコピー禁止が記載されていない場合、やってしまっても契約上の問題はないのですが、何かあった時のことを考えるとやはりいいことではないですね。

もし、鍵のコピーが必要になった場合には、管理をしている不動産会社か大家さんに直接お願いをして、許可をもらってからコピーを作るべきです。

許可をもらってコピーを作るときでも、渡す相手の住所・氏名などの個人情報を必要とすることもあるので、渡す相手にもこのことは伝えておく必要があると言うことを忘れてはいけません。

それと、コピーを作るときにコピーした鍵に連番を入れたりして管理するケースがあるので、コピー業者を指定されたり、不動産会社経由でしかコピーが作れないケースもあると言います。

部屋の鍵やオートロックの鍵は管理者側にとってみると、ある意味では入居者側よりも重要なものだと言うことを、しっかり覚えておくことが大切です。

具体的にコピーの鍵はどうしたらいいの？

契約違反になるケースでも、許可を得てコピーをした場合でも、基本的には返却をすることが良識的なことです。

それと、契約書には鍵のコピーについて触れられていない場合ですが、特に返却義務はないと言うことになります。しかし、やはり返却をしておくことが必要です。

もし退居した後で、何かの事件があった時に鍵のコピー業者から警察に情報がいった場合、一番初めに疑いが掛かってしまうこともあります。

それも、侵入盗のようなケースだったらまだしも、もっと重大な犯罪の容疑をかけられてしまうことも考えられますから、必ず返却をしたおいた方が良いですね。

もし、交際相手に渡していて、その人との関係が終わってしまっていて、コピーの鍵を返してもらっていないような場合でも、必ず鍵を戻してもらって返却しておくことをお勧めします。

もうこの部屋に戻ってくることはないから、もう自分には関係のなくなる部屋だからなどと考えないで、鍵の返却はしっかりやっておく必要があります。