一つの物件については、たとえ扱う不動産屋が複数あっても、条件は同じはずですよね。
ところが実際には、同じ物件、まったく同じ建物の、同じ部屋でも、不動産屋によって条件が違うことがあります。
それはなぜなのでしょう?
同じ物件で条件が異なる2つのパターン
大家さんが不動産屋と取引をする際には、いくつかの形があります。
それぞれの場合によって、別の理由で、条件が異なることがあります
パターン1
ある大家さんが、A、B、Cの3つの不動産屋と取引をしているけれど、そのうちの一つの不動産屋、たとえばAが、幹事会社になっていることがあります。
つまり、大家さんは、条件などをAだけに伝え、Aから他の不動産屋B、Cへ連絡がいくようになっていることがあるんですね。
そうすると、大家さんが条件を変更した場合には、まずはじめにA不動産に伝えられることになりますが、伝えられてすぐには、B、Cにはまだ伝わっていないことになります。
B、Cに条件の変更が伝わるには、時間差ができるんですね。
これが、同じ物件なのに不動産屋によって条件が異なる、第一のパターンです。
パターン2
大家さんは、A、B、Cの3つの不動産屋と、それぞれ直接取引しているけれど、そのうちの一つ、たとえばA不動産だけは、入居者をいつも紹介してくれ、大家さんと特に仲がいい、ということがあります。
そうすると大家さんは、A不動産だけに、B、Cにはない「特別条件」を出すことがあります。
条件は契約前にかならず確認を!
以上のような理由で、同じ物件なのに、不動産屋によって条件が変わってくることは、実際にあります。
しかしそれに引っかかって、よくない条件で契約してしまうのは悔しいですね?
ですから、条件については、契約をする前に、かならず確認をするようにしましょう。
営業マンにお願いして、大家さんと直接連絡をとってもらうようにするのがオススメです。
連絡をとってみてはじめて、「実際の条件は違っていることがわかった」などのことがありますので、注意が必要です。