物件を見て、気に入ったところが見つかったら、いよいよ大家さんと賃貸借契約を交わすことになります。
この契約に際し、注意すべき点をまとめました。
家賃と礼金は交渉可能
物件の条件は、もちろんあらかじめ決められています。
ただしこれは、交渉が可能なものもあります。
敷金は、どちみち返ってくるものですから、交渉しても意味がありません。
しかし家賃と礼金は、交渉次第で下がる可能性もあります。
交渉するなら、家賃か礼金、どちらかにするのがいいでしょう。
不動産屋の営業マンに、ていねいに、
「値下げはできませんか?」
と聞いてみるのがいいと思います。
入居申込金
入居の申込をすると、大家さんは入居者審査にかかることにあります。
そのため物件の募集をストップしなければいけないため、物件を押さえるために、家賃の1ヶ月分くらいの「入居申込金」を支払うことになります。
これは「預かり金」という性質で、もし大家さんの都合で入居ができないことになれば、全額返金されます。
また契約の際には、契約金の一部に充当されることになります。
入居者審査
入居者審査では、大家さんが、「本当にこの人に貸してもいいかどうか」を検討することになります。
ここで重要なのは、「連帯保証人」。
大家さんによって、保証人の厳しさには違いがありますので、あらかじめ不動産屋の営業マンに確認しておくようにしましょう。
保証人にきちんとした収入がある人を立てなければならない場合もありますし、逆に大家さんによっては、あまりこだわらない人もいます。
契約書の確認
契約に際しては、不動産屋の「宅地建物取引主任者」の資格を持った人が、重要事項説明書と契約書を読み上げます。
これはきちんと確認し、もしわからないことがあれば、必ず質問するようにしましょう。
重要事項説明書のチェックポイントは次のようになります。
- 敷金、礼金、家賃、共益費などの金額はすべて聞いていた通りか
- 部屋にある設備はすべて、きちんと記載されているか(エアコン、ガスコンロなど)
- 退去するには何日前に知らせる必要があるか
- 「ペット禁止」等の特記事項の確認
契約書のチェックポイントは次のようになります。
- 契約がいつから始まり、いつ終わるのか
- 家賃はいつ、どのような方法で支払うのか
- 更新する場合には、更新料は必要なのか
- 退去の際にハウスクリーニングなどが義務づけられているのか
以上のことは、もし間違った内容、不利なが書かれていたとしても、署名・捺印してしまえば、それに従わなければなりません。
もし問題を感じることがあれば、かならず契約前に、解消するようにしましょう。