引っ越しを業者に依頼する場合、いろいろなことを考えなくてはいけません。梱包から開梱など、こまごましたことの全てをお任せするパックは便利だけれど、料金が高額になるとか、ピアノの運搬は大丈夫だろうかとか、せっかく買った油絵は大丈夫だろうかなど、いっぱい考えることはあります。
中でも、家族の一員として一緒に過ごしているペットのことは、かなり考えなくてはいけません。何しろ、物品ではなく命のある生き物なのですから。
ペットの中でも、生命力の強い大型犬や中型犬などは、ある程度のことには耐えられるので心配は心配ですが、その程度はまだ低いです。しかし、生命力のあまり強くなさそうなハムスターやモルモット、それに小鳥などはかなり心配です。
どうやってこんな小さな家族を、元気なままで、しかもストレスを与えずに新居まで連れていけるのかと言うことを考えると、とても心配です。
と言うことで、こういった小動物の引っ越しで注意することについて解説します。
そもそもペットの引っ越しをやってくれる業者はあるの?
そうですね、まず、ここが最大のポイントです。大手の引っ越し業者なら、ペットを専門に扱っている業者と提携しているケースが多いので、まず、請け負ってくれます。もし、請け負ってくれなくても、そう言った業者を紹介してくれることもあります。
この辺のことについては確認の意味もあるので、一括見積を使って調べてみた方が良いかもしれないですね。料金的にも多少のばらつきがあるようなので、これも一括見積を使うと把握しやすいです。
ただ、引っ越し業者自体がペット直接扱うと言うことはないので、ペットの移送にかかわる質問は、直接業者の連絡先を聞いて話をした方が良いと思います。
小動物の移送にはどんな方法があるの?
移送距離にもよりますが、大きくと言うのかザックリ言ってしまうと、みっつの方法があります。
まず、長距離ですが、飛行機を使うことになります。この場合、どうしても荷物扱いになってしまいます。
これは、自分で連れていこうとして、ハンドバック型のキャリーケースに入れても、機内持ち込みは不可が原則なので無理です。別料金を払って、やはり荷物扱いです。他の荷物との混載になるので、かなりペットにはストレスがかかる状態ですね。
ただし自分自身が、飛行機を使わないで新幹線などの鉄道を使うと、手回り品扱いになるので、確か一個300円ぐらいで車内に持ち込むことが出来ます。ただし、大きさと持ち込める動物の種類は決まっています。ちなみに爬虫類は、すべてNGです。
次に、トラック便です。トラック便は、出発地点から発拠点、着拠点から新居と言う手順で運びます。
この場合、ペットの移送業者は出発点から発拠点、それに着拠点から新居までは専門スタッフが運びますが、途中の発拠点から着拠点までは荷物としてトラックの混載便に乗せてしまうことが、一般的な手法です。
このケースも、ペットにはかなりストレスを与えてしまいがちです。特に、小鳥などの場合、トラックの排気ガスには非常に弱いので、かなりリスクは高くなります。また、夜行性の動物にも、昼間の移動は堪えます。
最後ですが、近距離の場合です。ペットの移送業者がケージにいれたままで、助手席の人の膝の上に乗せて運ぶことが多いですね。
この方法だと、業者にお願いをしなくても、自分の車で運べます。家族の誰かに乗ってもらって、その人の膝の上に乗せてもらう。あるいは、家族の誰かに運転をしてもらって、自分の膝の上に乗せて移送すれば、ペットは人と同じ環境下で過ごせますから、ストレスは最小限度に抑えられます。
自分で移送するときに注意しなければならないことは?
動物の種類によっても違いますが、何しろストレスを与えないことが一番です。例えば小鳥などの場合、ケージ自体を暗幕で包んでしまい、景色の移り変わりなどで興奮しないようにする必要があります。
それに、飼い主がいつもどおりに声をかけてあげて、安心感を与えることは非常に大切です。それと、新居についてからの対応もあります。動物の種類によって、それぞれ違いがあるので、こういったことは、一種の問診として獣医さんに相談をするといいと思います。
大切な家族の一員、ペットを無事に新居に移らせてあげてください。