ワンルームパックや単身パックなど、
普通の引っ越し料金に比べても明らかに安いパック料金ってありますよね。
業界にあまり詳しくない人ならば、
こういうパック料金を見た瞬間、他に選択肢がないように思うでしょう。
それぐらい安い料金のパックですから当然ともいえます。
ですが利用するときは良く考えたほうがいいかもしれません。
業者が用意している激安パックには思わぬ落とし穴があるからです。
その落とし穴とは何かをお教えしましょう。
厳しい荷物制限で追加料金がかかることも
安いパックはワンルームパック、単身パックなどと名前がついていますが、
- ワンルームに住んでいる人ならなんでも
- 単身者ならなんでも
というわけではありません。
これは「ワンルームに住むぐらいの荷物量の引っ越し」という意味です。
つまり、こういう激安パックでは運ぶ荷物量に制限があるということです。
そしてこの荷物量制限は思いのほか厳しくなっています。
業者によってい制限量は異なりますが、
- 2tトラック1台分のみ
- 専用コンテナに収まるだけ
など決まっていて、これを超えると追加料金を支払わなくてはいけません。
そのため、ひとつでも大きな家財やベッドなどがあっただけで、
荷物量オーバーになって追加料金が発生するようなケースもあります。
しかも基本料金が安い分、追加料金は非常に高めです。
それこそ通常の引っ越しと比べれば倍以上も違う料金を取られたりします。
ワンルームパックなどを利用する場合は、
まずその業者の提示している荷物量をオーバーしないか、
オーバーしてしまうとしたら通常引っ越しのほうが安いのではないか、
など業者としっかり相談をしてみる必要がありますね。
普通の引っ越しのようなオプション・サービスはほぼない
激安パックの料金の安さは、サービスの悪さと比例すると思ってください。
例えば、普通の引っ越しでは何も言わなくてもついてくるサービスが、
こうしたパックだと有料になる、なんてこともあります。
これも業者によりますが、例を挙げると・・・
- 家具の設置、分解、組み立てはしない
- 無料で使えるダンボールが5個までなど少量
- ゴミの回収などもしない
などなどです。
直接料金に影響するものは少ないかもしれませんが、
あまり業者の対応に満足できるような引っ越しはできないと考えたほうが良いでしょう。
「安い!」と即決する前に業者に相談を
あれこれ言いましたが、それでもワンルームパックなどの安いパックは魅力です。
追加料金もかからず、荷物量や家具の分解、組み立てに不安もないというなら
利用したほうがいいに決まっています。
そのため、こうしたパックが利用できそうだという場合には、
まず一括見積もりサイトを利用して、
自分にあったパックのある業者をいくつか探しましょう。
なぜなら業者によって荷物量やサービスの違いがあるからです。
そして2,3社に候補を絞り込んだ上で必ず下見に来てもらい、
「○○パックは追加料金なしで使えますか?」、
「パックを使わず通常の引っ越しとどっちが安くなりますか?」
とはっきり聞いてしまいましょう。
逆にもしパック利用をする前提で申し込んでいたら、
下見にきた営業マンから、
「この荷物量だと○○パックよりも普通に引っ越したほうが安いかも・・・」
などと話があるかもしれません。
いずれにせよ下見もなしで、しかもひとつの業者に決めてしまうのは危険です。
パック利用の落とし穴を十分に理解した上で計画を練るようにしましょう。