引っ越しの際にやることは?必要な手続きチェックリスト

引っ越しの際には不要品の整理や荷物の梱包だけでなく、
市役所への届け出や公共料金の契約変更など、色々な手続きが必要になります。

うっかり忘れてしまうと、後で旧住所へ戻って続きをするはめになったり、
余計な費用が請求されたりするケースもあるので、
漏れがないか最低でも2回は確認するようにしましょう。

以下に引っ越し前後でやるべきことや手続きをまとめましたので、
ぜひ引っ越し前にチェックしてみて下さい。

引っ越しの準備のために必要なもの

まずは引っ越しの準備をスムーズに進めるために、
下記のアイテムを用意しておきましょう。

ハサミ・カッター ハサミやカッターは荷造りから引越し後まで使う、なくてはならないアイテム。常に必要になるので、引越し荷物とは別に置き場を確保しておくと良いでしょう。
ダンボール 運送時の荷崩れを防ぐために、できれば同じ大きさのダンボールを集めましょう。1DKの一人暮らしで20個前後使うので、早めに集めることをおすすめします。ドラッグストアやスーパーなどでは、無料でダンボールをもらうことができます。ただしこうしたダンボールは強度が高くないのがデメリット。引越し業者のサービスで無料ダンボールが付いている場合は、そちらを使うのがベターです。
ガムテープ・布製テープ 紙製よりも強度の強い布製がおすすめ。一人暮らしでも2〜3個は用意しておきたいところ。
新聞紙 食器や壊れやすい荷物を包むのに役立ちます。一人暮らしの荷物の梱包でも、1週間分の新聞紙は必要です。新聞を取っていない人は、知人などに事前に頼んでおくと良いでしょう。
エアーキャップ 新聞のインクの付着が気になる人や慎重に運びたい荷物にはエアーキャップを利用しましょう。小物だけではなく、電化製品を守るのにも使えます。ただし、引越し後にゴミが多くなるのがデメリット。
布団袋 布団を運ぶ時にあると便利です。安価な紙製のものもありますが、今後も引っ越す予定がある場合は、強度のあるものを選んだ方がお得です。引越し業者が貸し出している場合もあるので、確認してみましょう。
タオル 緩衝材としても掃除用としても使える便利なアイテム。処分する予定なら引越し後がおすすめ。
輪ゴム、ビニール袋 小物類をひとつにまとめておくときに便利です。ビニール袋は透明なものが、中身がすぐにわかるのでおすすめ。
油性のマジック ダンボールの中身を分かりやすいように書いておきましょう。太さが選べるとより便利です。
工具 解体できる家具がある場合は、工具があると便利です。ドライバーは家電製品の取り外しなどにも使うので、一つは用意しておきましょう。
軍手 梱包の際の怪我防止や、荷物を運ぶ際にあると便利です。

市役所関係の手続きをチェック!

手続き関連で一番重要なのは、転出届けや転入届けなど、
市役所で行う各種手続きです。

車を持っている人は、免許証の住所変更や、
車庫証明の手続きなども忘れないように注意しましょう。

転出届・転入届
市区町村役所 引越し前に、旧住所を管轄する役所に、転出届を出して「転出証明書」をもらいます。引越し後14日以内に、新住所の役所に転出証明書を提出して手続きをしましょう。
転校の手続き
各学校・教育委員会 転校が決まったら、早めに学校に伝えて、「在学証明書」「教科書給与証明書」を発行してもらい、引越し後、新住所の教育委員会に提出します。
国民健康保険の手続き
市区町村役所 国民健康保険に加入している人は、旧住所の役所で資格喪失届の手続きを行い、引越し後14日以内に新住所の役所に申請して、新しい健康保険証を発行してもらいます。手続きを怠ると保険証が使えなくなったり無効期間ができてしまう恐れがあります。
印鑑登録の手続き
市区町村役所 印鑑登録をしている場合は、引越し前に旧住所を管轄する役所に印鑑登録の廃止手続きをします。新住所でも印鑑登録をする場合は、実印と身分証明書を持参して手続きを行います。
自動車の手続き
陸運局 転居後、新住所を管轄する陸運局に申請をします。印鑑、車庫証明(過去1ヶ月以内に発行されたもの)、車検証、運転免許証と、自動車を持参して手続きを行います。
バイクの手続き
陸運局または市区町村役所 バイクの種類によって、手続きの場所や必要書類が違います。125cc以下のバイクは市区町村役所で、それ以上のバイクは陸運局での手続きが必要です。
運転免許証の変更
警察署 最寄の警察署に、運転免許証と印鑑、住民票、他県への引越しの場合は規定サイズの写真を1枚添えて、住所変更の申請を行います。身分証明書として利用する機会が多いので、早めの手続きをおすすめします。
ペットの登録手続き
保健所 予防接種済票、旧鑑札、印鑑を持参して早めに届けましょう。新しい鑑札をもらったら、犬の首輪に付けておきましょう。迷子になってしまったときにも、ペットとして見分けが付きます。
パスポートの住所変更
旅券センター 住所のみが変わった場合には、「所持人記入欄」の旧住所に二重線を引いて書き加えるだけでOK。結婚などで名前や本籍が変わった場合には、新たにパスポートの申請をしましょう。

引っ越し前にやること

続いては、引っ越し前にやっておくべき作業を紹介します。

特に今住んでいる住居(賃貸の場合)の解約通知や、
粗大ごみの処分などは早めにやっておかないと無駄な費用がかかってしまいます。

現在の住居の解約通知
大家さん・管理会社 引越し前に、旧住所を管轄する役所に、転出届を出して「転出証明書」をもらいます。引越し後14日以内に、新住所の役所に転出証明書を提出して手続きをしましょう。
駐車場の解約
大家さん・管理会社 住まいと同じように、基本的には1ヶ月前までには解約の連絡が必要です。うっかり忘れてしまいやすいので注意しましょう。
引越し業者を決める
ウェブで一括見積もり 最安値で引越しができるように、一括見積もりを利用しましょう。特に引越しが3〜4月の繁忙シーズンに重なる人は、早めの申し込みが必須です。
粗大ゴミ・不用品の処分
リサイクルセンターなど 処分するものによっては、処分に時間のかかるものもあるので、不用品の分別や処理方法など早めに検討を始めましょう。
荷物の梱包
自宅 荷物は想像以上に多いもの。引越しが決まったら少しずつ荷物を整理して、荷造りを始めましょう。
インターネットの手続き
契約をしているプロバイダー プロバイダーを変更する場合、別会社に乗り換える場合共に、3週間程度の時間がかかることが多いです。新居で工事が必要な場合は、工事予約も忘れずに。引越しが混み合う時季は時間がかかる可能性もあります。
郵便物の転送手続き
郵便局 引越し後に新居で郵便物を漏れなく受け取るために、必要な手続きです。転送期間は1年間ですが、再度手続きをすると1年間延長してくれます。引越しギリギリでは間に合わない可能性があるので、引越し1週間前までには手続きを済ませましょう。
挨拶状の準備
印刷業者など 理想は引越し後1週間以内に発送することです。引越し前後は忙しくなるので、データだけでも早めに作成しておくとよいでしょう。
新聞などの配達の住所変更
配達業者 新聞や生協などを定期購入している場合は、引越し先でもサービスが利用できるか確認し、必要な変更手続きを行いましょう。引越し1週間前までには、連絡しておくのが安心です。
NHKの手続き
NHK HPかフリーダイヤルで変更手続きができます。その際にお客様番号が必要になるので、領収書を用意しておきましょう。
ケーブルテレビの解約
各ケーブルテレビ会社 アンテナなどの撤去工事が必要なこともあるので、必要があれば工事日を予約しておきましょう。引越しが混み合う時季は、早めに連絡しないと引越し当日までに間に合わなくなる場合もあるので要注意です。
電気の手続き
電力会社 立会いなどは必要ありませんが、引越し当日に支払いをするか、口座で引き落としをするか、精算方法を選ぶ必要があります。新居が同じ電力会社内ならば、利用開始の手続きも一緒にできます。もし、引越し先の家のアンペアが低い場合には、変更の依頼も事前にしておきましょう。
ガスの手続き
ガス会社 事前に引越し日と時間を連絡して、ガスの閉栓の立会い予約をします。同時に、精算方法も確認しておきましょう。また、新居のガス開栓の予約も必要です。
水道の手続き
水道局 引越し日を伝えて、精算方法などを確認します。同時に新居の管轄する水道局に、使用開始の日を伝えておきましょう。
銀行の住所変更
契約している銀行支店 新居が離れている場合は、支店や銀行を変更した方が便利なので、解約も含めて早めの検討が必要です。
固定電話の手続き
各電話会社 同じ市町村の場合は番号の変更がない場合もあります。別の市町村へ引っ越す場合には、電話番号も変わります。NTTでは3ヶ月間電話の転送をしてくれるサービスがあるので問い合わせをしてみましょう。引越し先に電話線がない場合には工事が必要になります。ネットからでも116番で手続きできます。

引っ越し当日にやること

引っ越し当日にもやるべきことはたくさんあります。
重要なのは電気や水道、ガスなど公共料金の手続きです。

当日は、引っ越し業者とのやりとりで忙しいので、
うっかり忘れてしまわないように注意してください。

引越し業者との確認
旧居 業者が到着したら、荷物の量や作業の段取りをきちんと確認しましょう。新居の間取りや家具の配置なども、この際に伝えるとスムーズです。業者によっては代金を先に支払うところもあるので、現金の用意も忘れずに。またチップを渡すなら、作業が始まるタイミングがベター。
近隣への挨拶
旧居 お世話になった近隣の人に、最後に挨拶をするのも大切です。引越し作業は、多少なりとも近隣の人の迷惑になるので、作業が始まる前までに挨拶を済ませておきましょう。できれば、前日に済ませておくのがベター。
ガスの閉栓
旧居 ガス会社の立会いのもと、閉栓をしてガスをとめます。その際に、ガス代の清算をするケースが多いので、現金を用意しておくと安心です。口座での引き落としの場合は、当日の支払いはありません。
電気の使用停止
旧居 電気のブレーカーを落として、電気代の清算をします。口座引き落としの場合には当日の支払いはありませんが、必ずブレーカーを落としてから引越しをします。
水道の閉栓
旧居 水道の元栓を締めて、代金を支払います。口座引き落としの場合には当日の支払いはありませんが、必ず元栓を締めてから引越しをします。
部屋の掃除
旧居 部屋を綺麗に掃除することで、敷金が多く戻ってくる可能性が高くなります。大型の家具の後ろなど、日ごろは掃除が出来なかったところも入念に。
部屋の確認とカギの引渡し
大家さん・管理会社 荷物の積み残しがないか、押入れの中や台所の流しの下など隅々まで見て回ります。大家さんや管理会社に立ち会ってもらい、鍵の返却や修繕箇所の確認をするようにしましょう。
荷物の搬入
新居 引越し業者よりも早く新居に到着して、部屋のカギを開けておきましょう。大きな家具や電化製品は、この際に設置してもらうと、その後の作業がスムーズです。
ガスの開栓
新居 引越し当日からガスを使いたい場合は、事前にガス会社に伝えて開栓してもらいましょう。利用料金の支払い方法も、この際に確認しておくと良いでしょう。
水道の開栓
新居 住居の周辺にある「水止め栓」を開いて、水が出るかを確かめます。メーターの中にある「水道開始申込書」に記入をして郵送します。
電気の使用開始
新居 ブレーカー、漏電遮断器、配電遮断器をレバーを上げます。電気が通ったことが確認されたら「電気開始連絡ハガキ」に必要箇所を記入してを郵送します。
近隣への挨拶
新居 引越しの作業で大きな音がでることもあるので、できれば引越し作業前に、挨拶をしておきたいところ。難しい場合は、翌日までに粗品を持って挨拶に行きましょう。

引っ越し後にやること

引っ越しが終わった後にもやることがいくつかあります。
疲れていて大変ですが、なるべく早めに住ませてしまいましょう。

意外と忘れがちなのがクレジットカード会社や保険会社への連絡です。
大事な個人情報が載った郵送物が遅れてくるので、忘れないようにしてください。

部屋の掃除・荷解き
新居 引越し当日には片付けきれなかった荷物の整理や、部屋の掃除をしましょう。特に荷解きは早めに行って、破損などがないかチェックしましょう。
梱包資材の処分
引越し業者など 引越しの際に使ったダンボールなどは、引越し後に業者が回収してくれる場合があります。回収の可否や方法について確認しておきましょう。
挨拶状の発送
郵便局 引越しの挨拶状は1週間以内に投函するのが一般的です。遅くとも2週間以内には発送を済ませましょう。
通学路の確認
学校周辺 実際に登校する前に、子どもと一緒に通学路を歩くと、危険箇所などがわかるのでおすすめです。
通勤経路の確認
新居周辺 電車の乗り換えや通勤時間を確認して、通勤に支障が出ないようにしましょう。
街の散策
新居周辺 スーパーやドラッグストア、銀行などの場所を確認しましょう。
保険会社の住所変更
各保険会社 生命保険に加入している場合は、引越し後できるだけ早く住所変更の手続きをしましょう。住所変更をしないままにしてしまうと、実際に必要なときに手続きが煩雑になる可能性があります。
クレジットカードなどの住所変更
各クレジットカード会社 クレジットカードの住所変更も、引越し後は早めに済ませましょう。住所変更をしないままにしてしまうと、請求書や明細書などの大切なお知らせが届かなくなったり、手元に届くまでに時間がかかってしまうことも。

このように、引っ越しの前後でやるべきことはたくさんあります。
当日になって慌てないように、余裕をもって確認しておきたいところですね。

ちなみに引っ越し準備に使う備品類や、引っ越しの際に出るゴミの処分などは、
交渉次第で引っ越し業者から融通してもらう事もできます。

インターネットを使って相見積もりをすると、
荷造り用のダンボールの増量など、ちょっとしたおまけの交渉がしやすいので、
まだどの業者に依頼するか決めていない人は、早めに見積もりをしておきましょう。



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