引っ越しで、必ずやらなくてはいけない重要な作業のひとつに、梱包があります。引っ越し業者のパックで、無料梱包サービスの入っているものもありますが、その分料金は高くなります。
それに、一人暮らしで荷物が少ない場合などは、自分でやってしまった方が気楽ですし、時には明らかに効率的な場合もあります。
また、特に女性の場合などは、いくら同性のスタッフにでも、見られたくない物がある場合などは自分で梱包をすることも出てくると思います。
そこで問題になるのは、いわゆる割れ物とか壊れ物である「易損品」と言われる品物の梱包です。
衣料品や本などのように、少々ぶつけても壊れない物だったら、さほど気を使わなくてもいいのですが、食器やPC本体、それにPCの周辺機器、オーディオ機器などのように、ちょっとした衝撃でも壊れてしまうものは、結構アイテム数も多く、数量自体もあることが多いです。
こういった物を、上手に衝撃から守ってくれるアイテムに、なんと新聞紙があります。新聞紙を上手に使うと、プロも顔負けの感じの梱包にすることが出来ます。
と言うわけで、引っ越しが決まったら、少なくても1ヶ月ぐらい前から新聞紙をリサイクルに出さないで、取っておくことをお勧めします。
そこで、梱包と新聞紙のことについて解説します。
なぜ新聞紙が易損品の梱包には向いているの?
新聞紙をクシャクシャに丸めると空気を含んでくれますから、程よい緩衝材になってくれます。大きさも自由にすることが出来るので、どんなものにでも対応できるところに、新聞紙の良さがあります。
アイテムによってはエアーパッキンと併用すると、一般的に入手できる緩衝材としては、ほぼ最強のものと言っても良いぐらいです。
エアーパッキン自体はかなりすごい緩衝材なのですが、対象物を包むだけになりがちなので、その補助に新聞紙を使ったり、直接的に対象物を包んだりなど、かなり自由に使えるのは新聞紙です。それに、処分するときも単純に燃えるゴミとして出してしまうだけですから、後始末も楽ですね。
どんなところに使うの?
一番使う場面としては、緩衝材です。易損品をパッキンに入れる前に、ちぎった新聞紙をクシャクシャに丸めて、パッキンに敷き詰めます。その後易損品を入れて、さらに丸めた新聞紙を隙間に詰めます。
その上にまた易損品を置いて、さらに新聞紙を詰めて、完全に隙間がなくなるようにしてから、蓋をしてガムテープで閉じれば完璧な梱包にすることが出来ます。
あとは、包丁のような刃物を包むとか、観葉植物の鉢を包むとか、本がパッキンの中で動いてしまうことを防ぐのに詰めるとか、ありとあらゆるところに使い道はあります。
作業をスピーディーにするためには、あらかじめ新聞紙をクシャクシャにしておいて、必要な大きさにちぎった方が早いです。
新聞紙でどうやって易損品を保護するの?
例えば、愛用のPCですね。購入した時の梱包材をすべて取ってあれば、購入時のようにできるのですが、意外に取っていないことが多いです。そうなると、梱包が必要です。こういったケースでは、エアーパッキンと併用することが望ましいです。
まず、PC本体をエアーパッキンで包んでしまいます。この時に、できれば二重に包むことをお勧めします。
その後PCを入れるパッキンのそこに、クシャクシャにした新聞紙をちぎってから丸めて、敷き詰めます。なるべく分厚く敷いておくことがポイントです。
その上に、エアーパッキンで包んだPCを置いて、隙間がなくなるまでクシャクシャに丸めた新聞紙を詰めてから蓋をして、ガムテープで閉じてください。オーディオ機器なども、まったく同じやり方でOKです。
あとは割れやすいグラスや、鉢や椀などの陶器です。いくらエアーパッキンで包んでも、守れるのは外側だけなので、グラスや鉢、それに椀などが押されてたわんでしまうと割れてしまう可能性があります。
こんな時には、クシャクシャに丸めた新聞紙を細かくちぎって中に詰めてください。押された圧力でたわむことを、最小限に、しかも柔らかく受け止めてくれるので、破損率は確実に低下します。
この時に品物と品物の間を、クシャクシャの細かくちぎった新聞紙で、隙間なく埋めてしまい、お互いが直接ぶつかり合わないようにすることがコツです。
他には包丁などの刃物を包んで、安全を確保するなどの使い道があります。この場合はクシャクシャにしないで、何枚も重ねてガムテープでグルグル巻きにすればOKです。新聞紙も何重にもすると、意外に切っ先だって貫通しづらくなるので、安全は確保できます。
新聞紙はこんな感じで使えますから、重要な梱包アイテムです。結構量を使いますから、量の確保が重要ポイントです。