ワイングラスを上手に梱包するコツ

引っ越しの時に梱包を始めると、「うう〜ん、こいつはどうやったら壊れないで運べるようにできるのかな?」と、悩んでしまう物がいくつかあります。

こういった壊れやすい物を易損品と言いますが、中でも精密機械とは別の意味で恐ろしく壊れやすそうなものが、いくつかあります。

その中でも、ワイングラスやゴブレットグラス、シャンペングラスなどのように脚のついたグラスは、かなり怖いですね。何しろ洗ったあと、拭く時ですら、なんとなく脚が折れそうな感覚があるので、これを梱包するのはどうしたら良いのだろうと思います。

高級な製品になると、購入した時に入っていたケースに入れてしまえばいいのですが、なくしてしまったりしていることもあって、やはり梱包せざるを得ない場合も多くあります。

そんな悩みをできるだけ解決することが出来るように、ワイングラスに代表されるような脚付きのグラスを、上手に、しかも高い安全性を持てるように梱包できるコツについて解説します。

脚付きグラスを上手に梱包するコツってなに?

まず、脚付きグラスと言っても色々な形状があります。ワイングラス、シャンパングラス、リキュールグラス、ブランデーグラス、カクテルグラス、ゴブレットグラス、シェリーグラス、サワーグラスなど、本当に多数あります。

その中でも脚の長いものや短いものなど、デザインもまちまちです。この形どおりに梱包すると、まず100%に近い確率で壊れてしまいます。

それと、材質がガラスですから、かなりデリケートだと言う弱点があります。ぶつかれば、これもほぼ100%に近い確率で割れてしまいます。残念ながら衝撃には、まったく耐えられないと言うことですね。まあ、それだからこそ、美しいのですけれども。

と言うことは、パッキンの中でお互いが干渉しないこと、全部を同じ形状にすること、しっかり緩衝材を使うことと言う、このみっつがポイントでありコツになります。

なるほど、それで具体的な方法はどうするの?

では、上にあげたみっつのポイントでありコツについて、ひとつずつ解説をしていきます。これを上手にこなせれば上手で、しかも高い安全性を持った梱包が出来ます。

運ぶときにはもちろん「上積み(下積み)厳禁」や「天地無用」、それに「割れ物」あるいは「易損品」と、パッキンに明記しておくことが必要です。

お互いに干渉させないコツってどうやるの?

これは、パッキンの数が増えることを恐れずに、グラスどうしの隙間を大きく取って、箱詰めすることです。

その空いた隙間には、緩衝材をタップリ詰めてしまい、グラスどうしが干渉することがないようにすることですね。緩衝材には、クシャクシャにした新聞紙を細かくちぎって使う方法と、発泡スチロール製の緩衝材を使う方法があります。

どちらを使っても、まったく問題はないです。とにかく、干渉する相手が緩衝材であることと、箱の中でグラスが動かないことが最大のポイントであり、コツになります。

全部を同じ形状にするコツって無理じゃないの?

これは、簡単に言ってしまうと、グラスを筒状にすることです。

では、どうやって筒状にするのかと言うことですが、これが脚のないグラスだったらなんの問題もありません。問題は脚の部分をどうするのか、と言うことです。

まず、クシャクシャにした新聞紙で脚の部分を何重にも包んで、グラスの一番直径の大きいところと同じぐらいのサイズにします。この時に、紙のマスキングテープなどを使って、止めながらやると便利です。

それが出来たら、次に全体を同じようにクシャクシャの新聞紙で包んでください。十分に緩衝作用が確保されたと感る程度まで、この作業をやります。これで筒状になります。

最後に、クシャクシャの新聞紙をちぎって、グラスの中に入れてください。こうして、グラスの内外を緩衝材で保護してください。

しっかり緩衝材を使うってどうやるの?

まず、箱の底に緩衝材を敷き詰めます。クシャクシャの新聞紙の方が、中で緩衝材が動かないので、使いやすいと思います。

次に、筒状にしたグラスを、お互いが触れ合わない(干渉しないように)ように、少し大きめの間隔(最低3cmは必要)を取って並べてください。箱の壁面からの間隔も、同様に離して並べます。このため、箱に入る数が少なくなってしまいますが、それは仕方がないことですね。初めの方で言ったように、パッキンの数が増えることを恐れずにやることが大切です。

そして、隙間と言う隙間には、しっかり緩衝材を詰めてください。クシャクシャの新聞紙でも良いし、細かい粒状の発泡スチロールの緩衝材を使っても良いですね。

とにかく、緩衝材を惜しまずに、しっかり詰め込んで、グラスどうし、グラスと箱の壁面が触れ合わないようにすることが、最大のポイントです。

ここまでやっておけば、高確率で無事な運搬が可能になります。面倒がらずに、手間をかけてあげれば、必ず結果はついてきます。

あとはパッキンに「上積み(下積み)厳禁」と「天地無用」、それに「割れ物注意」あるいは「易損品」と側面全部と、上面に明記することです。

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