引っ越し業者で働いていた頃は、
何も知らない荷造り初心者の梱包したダンボールに苦労させられたものです。
特に怖いのがダンボールの限界を知らずに、
重い荷物を大きなダンボールにしこたま詰めてしまう人でしたね。
引っ越しの3件に1件はダンボールの底が抜けそうな荷物が必ずあり、
作業には苦労した記憶があります。
さて、私の経験談はともかく、
梱包の仕方を誤ると、作業中の事故に繋がりますし、
何より破損の危険性が高くなります。
そんなことはしませんが、業者からすれば、
「もう一度荷物を詰めなおせ!」といいたくなることもしばしば。
そういうことにならないよう、ダンボールへの荷物の詰め方が注意しましょう。
ここでは梱包の基本を紹介します。
重いものと軽いもので入れるダンボールのサイズを考える!
素人がやってしまいがちなことのひとつに、
重い荷物を大きなダンボールに詰めまくってしまうというのがあります。
これは運ぶときなどに底抜けの可能性がありますので、
絶対に止めましょう。
梱包のコツは、
重い荷物は小さなダンボールに入れ、
軽い荷物を大きなダンボールに入れることです。
注意しておきたいのは
「重い荷物」というのは総量の話ではなく、密度というかそういう話です。
たとえば本や雑誌は単体ではそう重くありませんが、
大きさの割には非常に重い荷物ですね。
なので、こういうものを大きなダンボールにぎゅうぎゅう詰めにすると、
ダンボール全体が重たくなりすぎて持ち上げただけで底が抜けるようになってしまいます。
かといって、ダンボールを軽くしようと、
ダンボールの中をスカスカにすると、
今度は運搬中にダンボールの中で荷物が暴れてしまって
お互いぶつかる衝撃で破損する可能性があります。
重いものは小さなダンボールにぎゅうぎゅうに詰める。
これが基本です。
ダンボールに荷物を詰めたら内容と運ぶ場所を書いておく
ダンボールに荷物を詰めたら、その場で中身が何か、どこに運ぶか
をマジックで大きく書いておくようにしましょう。
そうすれば引っ越し作業中に「この荷物どこに運べば?」と悩むこともなくなり、
素早く作業ができます。
引っ越し後も開けてみないと中身が分からない、なんてこともなくなりますね。
ちなみに内容物と運搬先を書くときは、
側面2面+上面に書いておくと、積荷を下ろすときにも便利です。
あとついでに言えば、運ぶ部屋の場所は、「2階右手」などでもいいのですが、
事前に見取り図を用意して部屋番号を振っておき、
それに対応した番号を書いておくと、引っ越し作業員がきちんと運んでくれますね。
→「新居の見取り図を用意し、家具の配置などを決めておく」(内部リンク)
どんなダンボールでも底面に補強を
最後に紹介しておきたいのが、簡単ですぐにできるダンボールの補強方法です。
ダンボールに荷物を詰めるときは
ダンボールができるだけ重たくなりすぎないようにするのがコツですが、
あまりこれに気を取られすぎると、ダンボールの数が増えて、
業者に頼むときに荷物量を多く見積もられてしまいます。
そんなわけでできればダンボールに多く荷物を詰め込み、
その上で底抜けしないようにしたいというのが本音ですよね。
なので、ダンボールを組み立てるときには、
底面に貼るガムテープを縦に1本だけではなく、十字になるように横にも貼りましょう。
これだけで結構重い荷物でも底抜け防止になります。