自治体の乳幼児医療費助成手続き

引っ越しをすると、管轄をする自治体が変わってしまうことが、大変に多いです。

これまでの自治体では受けられていた助成制度は、新しい自治体では受けられるのかどうか、と言うことも大変に関心のあることです。

とくに小さい子供さんのいるご家庭では、さまざまなことが心配になりますね。中でも、乳幼児医療費助成は、こんどの自治体では受けられるのだろうか? 受けられるとすると、助成を受けるための手続きってどうやるんだろう? こんなことも、大変に関心のあるところですね。

そこで、乳幼児医療費助成の手続きについて解説します。

乳幼児の医療費助成手続きって一度やったらそれでいいんじゃないの?

確かにそう思ってしまいがちなのですが、これは自治体ごとに受給資格が違うので、引っ越しをして管轄する自治体が変わってしまった場合、以前の自治体では受給できたケースでもその資格がなくなってしまうことがあります。

と言うことは、引っ越しをするたびに、必ず受給資格を確認することが必要になり、さらには受給資格のある場合には、資格申請をしなくてはいけないことになります。

ただし同一の市区町村内での引っ越しの場合、転居届と同時に住所変更手続きを済ませてしまえば、同時にこの手続きを済ませることが出来ます。

受給資格ってどんなことが対象になるの?

まず、世帯ごとの所得基準と、対象になる子供さんの年齢などに違いがあります。注意していただきたいのは、世帯ごとの所得と言う点で、世帯主個人の所得ではないと言うことになります。

ご夫婦で就業していた場合、その収入を合算した金額が世帯収入になるので、必ずしもご主人の収入だけが対象になるわけではないと言うことに、注意が必要です。さらに、奥様の就業体系がパートでも、アルバイトでも関係なく、取得した収入のみで判断されると言うことがほとんどです。

資格の有無ってどうやって調べるの?

当該地区を管轄する役所へ問い合わせれば、詳しく教えてくれます。出向いていった方が、より細かく分かりますが、電話でも丁寧に教えてくれることがほとんどです。

自治体によっては、ホームページ上で資格を提示しているケースもあるので、まずホームページで確認をしてから、役所に出向くか電話をしてみると確実ですね。

乳幼児医療費助成地域変更の手続きってどうやるの?

当該地域を管轄する行政地区が変更になる場合の引っ越しでは、必ずこの手続きが必要になります。

まず、引っ越し前に新居の住所を管轄する市区町村役場に問い合わせて受給資格の有無を確認しおきましょう。この作業は新居にいってからやろうと思うと、後片付けなどに時間を取られて、なかなかやることが出来ない場合があるので、引っ越し前にひとつの流れとしてやってしまった方が良いです。

新住所での受給資格の有無にかかわらず、旧住所の市区町村役場にいって、引っ越しをするからと事情を話して、乳幼児医療費助成受給資格証を返却しなくてはいけません。

受給資格証と、シャチハタ以外の印鑑を持っていけば、簡単に受け付けてくれるので、引っ越し直前にこの手続きはやった方が良いと思います。

次に新住所での乳幼児医療費助成の手続きですが、引っ越し作業が一段落したら、受給対象になる子供さんの名前が記載されている健康保険証(社保・国保どちらでも可)と、所得証明、シャチハタ以外の印鑑を持参すれば、ほとんどの自治体では手続きが可能です。

受給資格としては、現住所に受給対象の子供さんの住民票があること、対象となる子供さんが健康保険(社保・国保どちらでも可)に加入していること、養育者の所得が自治体で決められている限度額以内であること、などが主なものになっています。

とくに所得額については、自治体ごとに開きがありますから、事前確認は絶対に必要です。このため所得証明書は、あらかじめ取っておくと便利です。

なお受給開始の日ですが、転入月に申請した場合は転入日から、転入の翌月以降に申請した場合は申請した月の1日からになります。

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