新居を選ぶときに考えることの大きなポイントとして、住みやすさをあげることができます。
住みやすさには、家族で住む、独身の男性が住む、独身の女性が住む、といった個々の条件によって違いが出てきます。
これには、基本的な条件は同じだけれども、優先順位が変わってくるなどと言うこともあります。他にも好みということも、かなり大きな条件になってきます。
では、優先順位などは別にして、どんな条件が住みやすさにつなっているのでしょう。できれば、住みやすい条件のたくさんあるところを選んで、楽しく生活をしたいものです。
今回は、この住みやすさの条件にスポットを当てて、解説をしていきます。
住みやすさってどんなことなの?
住みやすさを定義する物差しはありません。自分にとって住みやすいかどうが一番の物差しなので、いくら他の人がここが良いよと言っても、自分の価値観と合わなければ、住みやすいとはいえないからです。
建物の構造やその他のことは別にして、地域的な特性や、街づくりの特徴などを総合的に判断して、住みやすいかどうかが決まっていきます。
自分の好みという点で考えると、家族構成も大きな要因になります。夫婦二人なのか、子供がいるのか、夫婦どちらかの両親が同居なのか、などが要因になるからです。
ただ、安全面や交通の便利さ、物価などを含めて、何もかにも完璧だと言う街は残念ながら存在しません。
ここで重要なことは、その街の良いところだけを考えるのではなく、悪い面も含めて自分が住みやすいかどうかを考えることです。
子育て中のファミリーに必要な住みやすさは?
まず、通学路が安全であることですね。多少安全面が劣っていても、登下校の時に学校がどうカバーしてくれているのか、と言う点も考えなくてはいけません。あとは、なるべくだったら閑静であり、公園などがあることも子供さんにとっては必要です。
次に、交通の利便性です。いくら子供さんの安全が確保されていても、通勤に2時間もかかってしまうようなところだと、今度は通いきれなくなってしまう可能性があります。あとは、駅からなるべく近いことも条件としては必要です。できれば駅からは徒歩10分以内が理想です。
もし、子供さんが小学生でも電車通学をしているようでしたら、この交通の利便性はより重要な要素になります。
そして、買い物に便利なところですね。近くに商店街があったり、大型のショッピングセンターやスーパーがあったりすると毎日の買い物は楽なので、買い物だけでも疲れてしまうと言うことはなくなります。それと、コンビニも近くにあった方がなにかと便利です。
他には総合病院が近くにあることと、風邪などを引いたときにすぐに行ける街中の個人病院も近くにあった方が安心です。消防署と警察署が近くにあると、なお安心です。せめて、派出所は近くにあって欲しいですね。
要するに安心度が高くて、医療と食料に関する施設が近くにあって、さらに駅からはさほど離れていない立地で、できれば閑静であることが望ましいと言うことになります。
独身者の住みやすい街ってどんなの?
基本的にはファミリーが暮らしやすい街でしたら、独身者にとっても住みやすいと言うことになります。
問題は好みで、オシャレなカフェが近くにないと駄目だとか、クリスマスにはイルミネーションがあった方が良いとか、春には桜が見られないと嫌だとか、独身者の好みは目が本来の住環境と離れてしまうケースがあります。この部分を重要視するのでしたら、他のことには目を瞑るしかないかもしれません。
それは別にして独身者の場合、特に男性に多いのは「近くに食堂にできる飲食店があって欲しい」と言う、切実な問題もあります。
自炊する習慣のない男性だと、毎日コンビニ弁当と言うのも嫌だから、たまにはこういう行きつけのお店を作って、飲みながら食事をすると言うことも、重要な要素になります。
それと、女性の場合ですが、駅から自宅までの道のりが明るくて人通りの多いこと、それになるべく防犯カメラが多くついていることなども、十分考慮にいれて安全を確保した方が、安心して暮らすことができます。
昼と夜では、街の表情はまったくちがってしまうことも多くあるので、新居を選ぶときには昼だけの姿を見るのではなく、夜の姿を見ておくことも凄く重要なことです。
そして、良いところはあってたり前ですが、悪い面と付き合っていけるかどうかと言うところが、住みやすい街なのかどうかという、大切な判断基準になります。しっかり見極めましょう。