引っ越しをする理由はともあれ新居選びになると、それなりに選択基準と言うものが出てきます。要するに、新居に対する希望ですね。
駅に近くてできれば新築で、なるべく眺めのいい部屋が良いし、オートロックだったらなおいいけれど。などと言う注文です。
でも、実際に新居を選ぶときには、どんな要素に注意をしなくてはいけないのか、と言うことになると案外断片的なことぐらいしか思い浮かばない、と言う人も多いと思います。
引っ越した後は、一般的にはある程度の期間は住むわけですから、それなりにいろいろなことを勘案しなくてはいけません。
自分の望んでいる新居の条件は、果たしてバランスの良い条件なのだろうか、などと言うことは案外気づいていないこともあります。
今回は新居を探す時に重視しなくてはいけないポイントについて、お話をしていきます。
新居選びで重視しなくてはいけないポイントっていくつあるの?
ザックリと言う感じで言ってしまうと、だいたい5項目ぐらいのポイントがあります。
順不同であげていくと、家賃、立地条件、部屋の広さ、設備、セキュリティーといったところが、新居を選ぶときに重要視をした方がいい項目になります。
現状の住まいと比べてしまうとその比較だけで考えがちですが、それだけだとどうしても近視眼的になってしまい、また不満や不安が出てきてしまうケースがあるので、やはり総合的に考えておいた方が良いですね。
5つのポイントの中身ってどんなことなの?
これは男性と女性では多少変わってくるかも知れませんけれども、共通した部分も多くあるので、男性・女性が求めることの区別なく項目別にお伝えしていきます。
家賃に求められることはこれ
5つのポイントのどれも重要なのですが、中でも家賃はかなり大切な項目になります。払えなくなったら、出ていかなくてはならないという厳しい現実があるからです。
家賃が収入に占める比率ですが、以前は30%程度と言われていました。しかし、それは日本経済が右肩上がりで、勤続年数に従って賃金も上がっていった時代の話です。
リーマンショック以来一般的なサラリーマンの年収は足踏みをしているか、緩降下し続けていることが、現実です。
アベノミクスの経済効果は、大企業にまでしか及んでいないと言うことが現実ですから、5〜6年先ぐらいを考えた時に家賃を払っていられるかどうか、と言うところが大きなポイントになります。
そうなると現実的に家賃が収入に占める比率は、高くても25%以内が適当だと言うことが言われているのが現在の状況です。
そのため、独身者に人気がある間取りは、数年前までは1LDKだったと言われていますが、現在では1DKに人気の中心が移ってきていると言われています。それと、シェアハウスが意外に人気があるのも、光熱費込みで家賃が3〜4万円ぐらいだからと言う説もあります。
立地条件に求められることはこれ
まず、通勤が楽だと言うことがあげられます。当たり前ですが、通勤に2時間もかかるようなところでは、それだけで疲れてしまいます。
次にその場所が自分の希望する地域かどうか、と言うところになります。これは、肌の合わない地域に住んでいても、やがて精神的に破綻を起こすからです。
そして、特に女性の場合ですが駅近かで、暗がりを通らなくても済む場所と言う条件も大きいです。何しろ、本当に物騒な世の中ですから、この条件は大切ですね。それと、自宅から駅までの間に、なるべく防犯カメラがたくさん設置してあることも、望ましいことです。
他にも男女共通で、買い物に便利な立地と言うのも、大きな条件になります。
部屋の広さに求められることはこれ
部屋の広さって案外実際の広さよりも、どれだけスッキリさせることが出来るのかと言う点が大きいです。
ゴチャゴチャと身の回りに物があると、それだけでストレスになってしまいがちですから、収納スペースがしっかり取ってある部屋が望ましいです。
壁面収納家具を入れればいいと思いがちですが、その分部屋のスペースは確実に減ってしまうので、できるだけしっかりと収納スペースを取ってある部屋が望ましいです。
設備に求められるものはこれ
設備と言うと部屋だけではありません。建物であるマンションやアパート自体の設備も、かなり重要です。忙しくて買い物にもなかなか行けないので、通販で済ませることが多いから、宅配ボックスは必須だ、というようなケースもあります。
またトイレと浴室は、別々になっていないと気持ちが悪い、と言うようなこともありますし、オール電化にこだわっている人もいます。
設備って、要するに毎日の生活を心地よくしてくれるものですから、最低限譲れない部分を持っていた方が良いですね。
セキュリティーに求められるものはこれ
何しろ殺人事件の報道がない日の方が少ないような、すごく物騒な時代ですからセキュリティは大事です。
最低でもオートロックは付いていて欲しいし、部屋の鍵もディンプルキーやカードキーだったらいいなとか、防犯カメラが違法侵入者にも分かりやすいところについていて、しかも死角がない状態であって欲しいなど、時代に合った防犯設備を望むことは重要です。
ここにあげたポイントを全部満たしているケースは少ないのでしょうけれども、どれだけ満たしているのかと言うことが、新居選びのポイントですね。
それと、ここにあげたポイントに対して、自分なりの優先順位を付けておくことも必要です。