引っ越し業者は一応荷物の取り扱いのプロですので、
あまり荷物の破損などが頻発することはありません。
ですが、こちら側からすれば、
「万が一にも荷物をこわされやしないか」といつもヒヤヒヤしてしまいますよね。
そして本当に万が一が起きた時、
一体どれぐらいの金額が補償されるのか心配になるのも分かります。
では家具の保険サービスはどんな感じになっているのでしょう。
賠償額の相場は上限1千万円
引っ越しをするときには全ての業者が必ず「運送業者貨物賠償責任保険」
というものに加入しています。
なので荷物の紛失や破損が起きた時には、
この保険の範囲内で賠償されることになりますね。
で、肝心の賠償額はというと、上限で1千万というのが相場です。
中小業者の場合でもだいたいこれぐらいで、大手などと変わりはありません。
ただし、例えば壊れた荷物がそのまま返ってくるとは限らないのが保険の悲しいところ。
保険の賠償額は、
- 荷物の状態
- 荷物の使用年数
- 破損の状態
などを複合的に見て、同等とされる代替品、もしくは金額で支払われます。
私も一度だけ実際にダイニングテーブルを壊した現場に立ち会ったことがあるのですが、
そのときにはだいたい同じような大きさの代替品が賠償されたそうです。
それでその客が満足したかどうかは分かりませんが・・・。
高価なものや骨董品には別の保険加入が必要!
普通の保険の賠償額は上限1千万程度となっており、
この範囲内で払えない家具などはそうそうないと思います。
ですが、通常の保険では骨董品や美術品、ピアノなど
特殊な荷物に対しての補償が含まれていません。
なので、もし特別な荷物があり、どうしても破損の心配がぬぐえなければ、
自分で別の保険に入ることもできます。
これは「引越荷物運送保険」というものになるのですが、
だいたい1000〜3000円ぐらいで加入できます。
この保険に入っておけば、万が一特殊な荷物の破損が起きた場合でも、
1千万以上の賠償や、料金査定がしっかり行なわれるようになります。
基本的にこういう保険の加入は、
下見の際に荷物を見て、業者が客に勧めるものですが、
客から業者に聞いてみるのもありです。
不安に思ったら相談しておきましょう。